☆30 ページ32
「おう！ もちろんだ！ 任せろ！」
、
私は微笑んだ。それでこそ未来の海賊王。
……ドンキホーテ・ドフラミンゴ。私の大切な人の国をぶっ壊した男。
この男の頭脳には感心するけど、誰しも許容できる範囲というものがある。
この男は私のそれを突破した。……そして私が彼を殺せないのなら、“歴史”通り、ドフラミンゴはルフィに下してもらおうじゃないか。
「トラファルガー・ロー……じゃなくてトラ男。ルフィのお守り、任せたわよ」
「おいわざわざなんで言い直した」
「あら。ルフィの同盟相手なら、あなただって私の兄弟みたいなものよ。その方が親しみを感じられるでしょ？」
そう言って唇の端を吊り上げると、トラファルガー改めトラ男は本気で嫌そうな顔をした。
失礼な小僧ね！
「……それじゃ、せいぜい運命に抗いなさい。“天夜叉”ドンキホーテ・ドフラミンゴ」
人差し指をつきつけて、私はドフラミンゴに背を向ける。
……これは私の判断だが、あの男はルフィやローに秘密を話したりしないだろう。
いくらあいつが正解だと確信していても、あの情報はダークホースだ。取り扱いは難しいし、使うならもっと場面を考えるだろう。
そこは心配しなくていい。少なくともあの男は誇り高い男だ。
負けそうになって、または捕まって、誰かに腹いせに全てを話すなんてことはないはずだ。
……さあ、まだやれることは残っている。
ドフラミンゴに手を出せなくなったとしても、住民を助けたり、ファミリー幹部と戦っているコロシアムのやつらに手を貸したりはできる。
「それじゃまずは……お兄ちゃんと合流ね」
見聞色の覇気でお兄ちゃんの気配を探ると。
私は右手を空高く掲げ、静かに「“座標転移”」と言い、空間魔法を発動した。
＊
「よっ、A！ ……どうだった？」
「残念ながら『敵』は取り逃したわ」
……お兄ちゃんのもとに辿り着くと、まずはそう聞かれたので、私は首を振っておく。
お兄ちゃんはそうか、と呟いて頷いただけで、他には何も聞かなかった、……こういうところはちゃんと空気を読めるのよねこの男。
「それにしても」
私は辺りを見回して、そこにいる人間達を見回して、半眼になる。
……いや、わかってたけども。
「戦闘中だったのね……」
目の前には、王子然とした美青年に、ニワトリ頭の男。
そして今にも破裂しそうな地面があった。
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さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます！！たくさんの感想を下さりいつもいつも感謝しております！！ホールケーキアイランド編、もし書いた時はぜひまたよろしくお願いいたしますね！！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 角度から、検証し、自分で考えることは、本当に重要ですね。話は、変わりますが、ホールケーキアイランド編、読んでみたいです。時間の都合と気がむけば、是非お願いします♪。 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 海賊王と時の女神シリーズ、一応の完結？おめでとうございます。ルーシーと時の女神とのやり取り面白かったです♪♪。また、七話のスタートからの政治、権力の問題に対するご指摘は、脱帽でした。ご指摘のとうり、煽動者や、政治家の主張をうのみにせず、様々な角度から、 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 余談ですが、更新が、海賊王シリーズに！？・・・？？ (2019年4月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» げっ！！あんにゃろめ！！早くも登場ですか！！汗苦笑！！！ (2019年4月4日 17時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年12月17日 8時
