☆18 ページ20
＿＿＿＿コロシアムの追手からも逃げ切り、皆のいる王の台地に着いたのはそれから数十分が経った頃だった。
残念ながらそこにはもうルフィはおらず(いやわかっていたことだが)、
ニコ・ロビンと……踊り子の服とマントを纏った女性、それから何より、剣闘士の装いをしたリク王様だけが残っていた。
「レベッカ！」
踊り子姿の女性が嬉しそうな声でレベッカの名前を呼び、レベッカもヴィオラさん、と彼女に駆け寄っていく。
私とお兄ちゃんも、ニコ・ロビンの能力で作られたハナハナのネットを借りて王の台地に到着すると、ふう、と息をつく。
「よっ、と……ネットありがとうな、ロビン！」
「ふふ、ルーシー、久方ぶりね。Aも。元気そうで何よりだわ……あなたたちがここに来ていたことには驚きだけれど」
「驚いたのは私もだけどね。……旧知の国がこんなふうになってたとは、自分が情けないわ」
リク王様は私の旧友のうちの一人。
お兄ちゃんが、記憶することそのものが苦手だってわかってるんだから、私がもっと周りに気を配るべきだった。
私はそっと拳を握ると、腰を下ろしているリク王様に視線を投げた。
そして歩み寄って、言う。
「……何年ぶりかしら、リク王様。こんな状況だけど、兎に角、お会いできて嬉しいわ」
感情を呑み込んで笑いかけると、リク王様の目が驚愕の色に染まっていく。
彼は何度かぱくぱくと口を開閉させてから……やがて絞り出すように「まさか」と呟いた。
「A……か？ ならばまさかルーシーも」
「覚えていてくださったのね」
「もちろん、ここにいるぞ！」
久しぶりだな王のおっちゃん、とフランクに片手をあげるお兄ちゃんを見て、お付の人なんだろうか、リク王様のそばにいた男がぎょっとしたような顔をする。
敵意と害意を一身に浴びるリク王様だが、恐らく純粋な好意を向けられつつこうも不躾な態度を取られたことは無いだろう。動揺も当然だ。
「ごめんなさいリク王様。あなたの国の危機を、察することができなかった。
30年以上も音沙汰無しで、覚えて頂いていたことが、この上ない栄誉だわ。ありがとうございます」
「……お前たちに会ったのは、まだ私が王位に就いたばかりの頃だったな。
若き日の友よ。壮健そうで何よりだ」
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さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます！！たくさんの感想を下さりいつもいつも感謝しております！！ホールケーキアイランド編、もし書いた時はぜひまたよろしくお願いいたしますね！！ (2019年5月3日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 角度から、検証し、自分で考えることは、本当に重要ですね。話は、変わりますが、ホールケーキアイランド編、読んでみたいです。時間の都合と気がむけば、是非お願いします♪。 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 海賊王と時の女神シリーズ、一応の完結？おめでとうございます。ルーシーと時の女神とのやり取り面白かったです♪♪。また、七話のスタートからの政治、権力の問題に対するご指摘は、脱帽でした。ご指摘のとうり、煽動者や、政治家の主張をうのみにせず、様々な角度から、 (2019年5月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 余談ですが、更新が、海賊王シリーズに！？・・・？？ (2019年4月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» げっ！！あんにゃろめ！！早くも登場ですか！！汗苦笑！！！ (2019年4月4日 17時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年12月17日 8時
