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『社長、副社長ご両名！ ちょうど今、国王陛下たちがいらっしゃっている場所の近くにおります！
声をお聞きになりますか？』
「頼む」
シェリルの部下のエージェントは、おれの頼みに返事を返すと、受話器を陛下がいる方向に向けたらしい。
雑音だらけだった電伝虫が、逆に雑音に向けられることでクリアになっていき、そこにいる人々の声を拾う。
聞こえてきたのは、国王陛下の声だった。
『「正直に謝罪しているのだ！ この国の雨を奪ったのは私だ！！」』
「！ これは……」
シェリルが目を瞠り、口元を手で押さえる。
声紋を調べるまでもない。この声は間違いなく国王陛下のものだ。
……だが、そんな。そんなことがあるはずがないのだ。なぜなら陛下のもとには、カルーがビビ殿下からの文書を持って走っていったからだ。
超カルガモ部隊であるカルーがやられた？ そんなことが果たして有り得るのか。撃たれた？ 襲撃された？ それで文書が届かなかったのか？
それでも彼のこの振る舞いは不自然だ。まさか、そう言わなければビビ殿下に何かするとでも脅されているのか？
いずれにせよ、レインベースに来たのは間違いだったかもしれない、
『「よって、あの忌々しいダンスパウダーの事件を忘れるために……、
このナノハナの町を消し去る」』
それを聞いたおれたちは、即座に断定する。
「ニセモノだな」「ニセモノですね」
『え……？』
おれたちの断定を訝しく思ったのか、エージェントが疑問の声を漏らす。
国王陛下のお人柄をして、この言葉が出るのは有り得ない。だが、何があるのかがわからないのが国政というもの。
名君と言われた王が暴君となるのは、おれたちが生きた地球での歴史でも、何度も繰り返されてきたことだ。
「そのような理由でナノハナを焼き払うならば、もっと早くにできました。今からそのような行動を取るのは非合理的です」
「国王軍と力が拮抗してきている反乱軍の怒りをわざわざ煽るなんて、バカのすることだ。そんなこと、少し考えればわかるだろう？」
『では……あの陛下は悪魔の実の？』
「調べてくれ。いるはずだ」
断定すると、しばらくリストをめくっている紙の音がして。
エージェントは言い切った。
『間違いないでしょう。Mr.2 ボン・クレーという男が“マネマネの実”の能力者です』
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やっさん - 立花！激怒！それにしても、シェリルさをの正体は・・夢主の前世の・・・。この、次元世界でも、頂上決戦は止められないのか！？続編を読んでみます。 (2019年3月8日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - mさん» そうなのですか！？修正致しますので、もしまだ不具合があれば教えてください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - この小説の8話くらいから名前が変えられないのは何故でしょう、、？もしそちら側に不具合等があれば直していただけると嬉しいです。応援してます (2019年2月14日 23時) (レス) id: 1c5909901a (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - monoさん» そうですねw もう大分伏線解放してますからね笑 (2018年1月29日 10時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - シェリルがもしかして…って結構最初の方から思ってたりします。 (2018年1月29日 8時) (レス) id: 062eb7c7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月14日 19時
