16 【sideSISTER】 ページ17
「どうしたんだ、こんな夜中に」
「えへへ、ちょっと小腹が空いちゃいまして……。
何かありませんか？」
食堂のカウンター席に座ると、サッチ隊長は少し苦笑いする。
「おいおい、女の子がこんな夜中に夜食なんか食べたら太っちまうぞ」
「それは、言わない約束ですよ。それに私、夜ご飯あんまり食べてないんです」
女の子に体重の話はタブーだ。
口の前に指でバツ印を作って待ってくると、彼は豪快に笑う。
「わかったよ。そろそろ仕事も一段落しそうだしなんか作ってやる。何がいい？」
「カロリー低めのもので」
「要求が多いな、あかりちゃんは」
その言葉に、頭をかいて笑いつつ、私はふと食堂の奥に置いてある果実を見た。
毒々しい色。間違いなくヤミヤミの実だ。
「こんなところに飾ってあるんですね」
「まァな。血の気の多い船員が、おれの目を盗んで食っちまおうとするかもしれねェしな。
その点、ここならおれや4番隊の目もあるし安全なんだよ」
「なるほど。合理的ですね」
隊長格のサッチ隊長に勝てる人間など、他の隊長格以外にはそうそういない。
確かにここにおいておけば安全だろう。
その時。
不意にがたんという音がして、食堂の扉が開いた。
驚いて振り向いてみると、酒瓶を片手に持ったティーチさんの姿があった。
「よォ。あかりちゃんもいるのか」
「おい、ティーチ。いつまで酒飲んでんだよ、ったく。明日二日酔いで地獄を見るぞ」
「ゼハハハ……それ、前にあかりちゃんにも言われたな」
じゃあやるなよ、とあきれた声で言うサッチさんをよそに、私は異変を察した。
…おかしくないか。すぐそこにいるのに、彼からはお酒の臭いがしない。
まるで、そう。
……お酒に酔っているふりをしているような。
「サッチさん、危ないっっ！！」
「！！！」
一瞬、彼の目に宿った狂気の色を見て、私は叫んだ。
刹那、大上段に振り下されたサーベルがカウンターのサッチ隊長めがけて振り下されて。
それを間一髪避けたサッチ隊長が、唖然としてティーチさんを見上げた。
「ゼハハ…うまく殺気を察したなあかりちゃん。避けられちまった」
「ティーチ、お前…！ 何のつもりだ！？」
「どうもこうもねェよ隊長。そこにあるヤミヤミの実を渡せ」
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やっさん - 立花！激怒！それにしても、シェリルさをの正体は・・夢主の前世の・・・。この、次元世界でも、頂上決戦は止められないのか！？続編を読んでみます。 (2019年3月8日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - mさん» そうなのですか！？修正致しますので、もしまだ不具合があれば教えてください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - この小説の8話くらいから名前が変えられないのは何故でしょう、、？もしそちら側に不具合等があれば直していただけると嬉しいです。応援してます (2019年2月14日 23時) (レス) id: 1c5909901a (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - monoさん» そうですねw もう大分伏線解放してますからね笑 (2018年1月29日 10時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - シェリルがもしかして…って結構最初の方から思ってたりします。 (2018年1月29日 8時) (レス) id: 062eb7c7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月14日 19時
