風邪ひき娘と雲の守護者�� ページ24
気まずい沈黙が舞い降りる。
それを早く言え、と言いたげな瞳に『え？ 何？』とティナはわざとらしくわからない表情を作ってみせるが、
彼女のディアファザーたるアラウディにはお見通しだったらしい。苦々しい顔をされてしまった。
「そ、それでは我々はこれで、」
「…」
「ひっ！ 失礼しました！」
アラウディとしては視線をやっただけだったのだろうが、
派遣されてきた構成員たちは蹂躙された記憶が頭から拭えないらしく、あわてて退室していく。
ティナは苦笑しようしたが、咳に邪魔されてできなかった。
「…ねぇ。なんで風邪なんか引いたんだい」
「そんなこと、言われても…」
「体調管理がなってないんじゃないの？」
顰められた表情に込められたのは、勘違いに対する羞恥か、それとも。
ティナは今度こそ苦笑してみせる。
「ごめん、ラウ君。心配して、来てくれたんだよね…わざわざ、」
「うるさい。病人は黙ってなよ」
びしゃ、と濡れたタオルが顔面に降ってきて、ティナは思わず声を上げてしまう。
これじゃ窒息しちゃうよ、とぶつぶつ文句を言いつつも、思わずにやけてしまった。
＿＿＿＿『許さないよ。これ以上その子に触れてみな、どうなるかわかってるね？
僕の娘に手を出す人間は、全員まとめて土に埋めてあげるよ』
僕の娘。そう言ってくれたのだ。
アラウディはいつも素直じゃなくて、どちらも多忙のために顔もほとんど見れなくて。
自分はどう思われてるのか、不安だった時もあるけれど。
(ちゃんと家族って、思ってくれてるんだね)
絞ろうとした濡れタオルがぶんどられ、アラウディがそれを絞って額に乗せてくれる。
寒い冬の1日のはずなのに、心は随分暖かくなった。
『＿＿だからね恭ちゃん！ 言葉にして伝えることって凄く大切なの！だからメールくらい、
って聞いてないし！！』
とっとと身を翻して歩んでいく雲雀の後ろ姿を見て、ティナは頬を膨らませて憤慨する。
アラウディも確かに『僕の娘』発言はティナが寝ていると思っていたからだが、それだって言葉にしなくては伝わらなかったのだ。
もう一度怒ろうとして、ふと声を飲み込む。
雲雀が携帯を取り出して、耳に当てたからだ。
『…本当、素直じゃないよね』
雲の守護者ってさ、とティナは笑った。
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やっさん - さにー☆彡さん» 笑笑笑笑。原作どうりだったのですね。なるほど、爆発でその場は、壊れても次の瞬間には元通り・・・苦笑汗の漫画ならではの毎度のパターンでしょうか？笑笑。 (2019年3月31日 8時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» 並中は原作でも常にこんな感じですよ笑 たいへんです笑 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 余談ですが、並盛学校、いったいなにでできているの？？こんな、滅茶苦茶な戦闘！？だらけでは、学校がしょっちゅう壊れまくり汗汗ですが・・・苦笑。爆発なんて、日常茶飯事・・・滝汗。 (2019年3月30日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - なにっ！？女王！？？ (2019年3月8日 7時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年3月22日 17時
