風邪ひき娘と雲の守護者�� ページ23
額の氷嚢の冷たさが気持ちよくて、そっと目を閉じる。
ジョットが寄越してくれた人間は、きっと腕もいいやだろう。
常に死地に身を置いていたティナだから耳に入るが、普通の人間ならば気づかずに眠っているくらい動きが静かで。
気を遣うようにそっと布団がかけられて、また眠気が襲ってきた、
その時だった。
「ねぇ、君たち…誰？」
「！」
聞きなれた低い声は、怒りを抑えているように聞こえた。
信じられない思いでうっすらと目を開けると、そこには自分と同じプラチナブロンドの髪の青年。
手にしているのは棘付きの手錠と、べレッタ。
(う、そでしょ？ なんで、ラウ君が)
なんで帰ってきてるの、と聞こうとした声も、咳のせいで掠れて出てこなかった。
身の回りの世話役の人が息を飲み、後ずさるのがわかる。
びしびしと肌に当たる鋭い怒気と殺気が、彼らに言い訳を許さない。
「どういうつもりだい？ いい度胸だね、勝手に雲の守護者である僕の屋敷に入るだなんて」
「い、いや、我々は、」
「…その子を狙ってるの？」
アラウディの目が剣呑に細められる。
しょっちゅう彼と、修行という名の戦闘をしているティナでさえ受けたことのない純粋な殺気。
思わず恐怖に体を震わせた。
「許さないよ。これ以上その子に触れてみな、どうなるかわかってるね？」
(ラウ君…？)
驚いて、目を見張る。
彼はティナが起きていることに気づかないまま、彼らに銃口を向ける。
「僕の娘に手を出す人間は、全員まとめて土に埋めてあげるよ」
「なっ、やめ…アラウディ殿！」
鬼神が、武器を振り下ろす。
だめだ。言葉は嬉しいけど、彼らはジョットの部下で、ティナを看病してくれていたのだ。
それなりの手練が手出しすらできずにしゃがみ込むのを見て、ティナは叫んだ。
「だ、めだよ、ラウくん、」
「…！」
掠れた声で呟くと、彼の耳はその音すらも拾ったようで、アラウディは少し目を見開いた。
それを見て、ティナは微笑む。
「だいじょうぶ、だよ。その人たち、は、……ジョッ君の、部下だから。
私の、看病、して、くれてるの」
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やっさん - さにー☆彡さん» 笑笑笑笑。原作どうりだったのですね。なるほど、爆発でその場は、壊れても次の瞬間には元通り・・・苦笑汗の漫画ならではの毎度のパターンでしょうか？笑笑。 (2019年3月31日 8時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» 並中は原作でも常にこんな感じですよ笑 たいへんです笑 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 余談ですが、並盛学校、いったいなにでできているの？？こんな、滅茶苦茶な戦闘！？だらけでは、学校がしょっちゅう壊れまくり汗汗ですが・・・苦笑。爆発なんて、日常茶飯事・・・滝汗。 (2019年3月30日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - なにっ！？女王！？？ (2019年3月8日 7時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年3月22日 17時
