初代雪の全ての始まり�� ページ18
「君は最後まで、黒くなりきることはできなかった」
銃口をつきつけて、アラウディは嘲笑する。
「ボンゴレを好きなだけ弄んだけど、どうあっても一線を越えることは出来なかった。
怖かったんでしょ？ “人間”じゃなくなる事が。
“人間”として死ねないことが」
「っ、」
「死ぬことは、贖罪じゃないよ」
…全てのマフィアとしての行動は、彼女にとって“人間らしく”死ぬ為の課程に過ぎなかった。
罪を犯して、償って死ぬことがせめて、“人間らしく”いることだと思ったから。
だって、このままじゃ。
生きることすら退屈で。
「…仕方ないでしょ？ つまんないんだもん」
争う敵すらいないのに、生きてる意味はあるのか。
アラウディのように、強い人は世界にきっといるんだろう。
でもそれだけだ。
「…君が欲しいのは敵じゃない」
「え？」
ティナは、その言葉に顔を上げた。
彼は「馬鹿じゃないの」とでも言いたげに肩を竦める。
「君が欲しかったのは、味方だよ。
隣にいてくれる仲間が欲しいんでしょ？」
「っそんなこと、」
反論しようとすると、頭にポンと手を置かれた。
初めて感じる温かみに、目を見開く。
アラウディは、優しい表情をしていた。
「群れるのは好きじゃないんだけどね。
君は強いし、そばに置いても退屈しなさそうだ」
贖罪の場を与えてあげるよ、と。
そう言って、彼はティナの手を取った。
背後を振り返る。
アラウディに倒された部下達が、黒いスーツの人間に連れていかれているのに気がついた。
「…嘘、ボンゴレの人間？ いつの間に」
「…君は意外と周りが見えていないよね」
「！」
「自分が思ってるより、君は完璧じゃないよ」
面白そうに言って、彼はティナを見下ろした。
繋いだ手を見つめて、彼女は呟く。
「…あなたは私の味方になってくれるの？」
「さあね。どうかな」
「…手を繋ぐのも、頭に触れられるのも初めてだった」
「そう」
なら、これから経験していけばいいよ。
と、アラウディは言った。
「プリーモは群れるのも子供も好きだから」
「…そっか」
なんだ、こんなに簡単なことだったのか。
世界を好きになるのって。
ティナはゆっくり、笑顔を浮かべた。
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やっさん - さにー☆彡さん» 笑笑笑笑。原作どうりだったのですね。なるほど、爆発でその場は、壊れても次の瞬間には元通り・・・苦笑汗の漫画ならではの毎度のパターンでしょうか？笑笑。 (2019年3月31日 8時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» 並中は原作でも常にこんな感じですよ笑 たいへんです笑 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 余談ですが、並盛学校、いったいなにでできているの？？こんな、滅茶苦茶な戦闘！？だらけでは、学校がしょっちゅう壊れまくり汗汗ですが・・・苦笑。爆発なんて、日常茶飯事・・・滝汗。 (2019年3月30日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - なにっ！？女王！？？ (2019年3月8日 7時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年3月22日 17時
