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「……なんで芥川がAと一緒にいンだ？」
佇んだまま何も言わない太宰の代わりにというわけではないが、中也が首を傾げて呟く。
エリスと手を繋いでいるAの側に立つ、黒外套を纏った痩躯の少年は確かに、間違いなく芥川だった。
空気的に揉め事があったわけではないようだが、随分と珍しい組み合わせである。
「何があったんだろうな……っておい、太宰！？」
表情こそ微笑のままだが、その目は光のない闇色。
全身から漂うのは殺気とまではいかないが昏い怒気で、歩き出した太宰に慌てて中也は声をかける。
「やァAちゃん、エリスちゃん」
「あら、ダザイ。仕事は終わり？」
『治兄、おつかれさま！』
太宰さん、という芥川の呟きは完全に無視して二人のそばにかがみ込んだ彼は、綺麗な笑顔で問う。
彼女たちの手には
それを見て太宰の纏う空気が一瞬和らいだが、すぐに元に戻る。芥川は彼の怒気に気づいているのか、声をかけたくてもかけられない様子だ。
「……それで、何をやっていたんだい？」
『エリスちゃんとお外に出たら、ちょうど龍兄と会って……のみもの、おごってもらったの』
「ごっこ遊びにも飽きたところだったし、ちょうど良かったわ！」
「ふぅん、そうなんだ。……芥川君、君がねえ」
太宰が微笑を湛えたまま目を芥川に向ける。
妬心を孕んだ怒気をぶつけられて、びくりと芥川が体を強ばらせた。
「僕は……ただ、
「ああ、そうなのだろうね。……だが芥川君、今の君には子供の面倒を見る余裕があるのかい？」
「おい、太宰」
薄い笑みを向けられて硬直したままの芥川と、なぜか依存じみた嫉妬を露にしている太宰を見かねた中也が口を挟む。
だが太宰はそれも無視すると、Aをすっと抱き上げた。
「この際だから言っておこうか、芥川君。……これからもしAちゃんに傷一つでも負わせたら、私は許さない。……いいね？」
エリスと中也が思わずというように顔を見合わせた。
抱き上げられてる本人も戸惑い、青ざめながら太宰を見つめる。
『お、治兄？ 龍兄は親切にしてくれただけだよ？』
「ああ、ごめんねAちゃん。判っているよ、別に叱ったつもりはない。
さあ、行こうか。お話したいことも沢山あるしね」
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
