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「ならいいが」中也は僅かに安堵したような表情をすると、亜麻色の髪を掻き上げた。「それが如何してAが風紀財団を情報を持ってることになんだ？」
太宰は黙ったままみたび入口の方向へ視線を投げる。
……既に黒塗りのハイヤーからは、二人の人影が出てきていた。
一人はリーゼントの男。雲雀家の家紋を模したネクタイピンをしているから、彼が草壁哲矢か。
……そしてもう一人は、Aより少し年上の黒いスーツの少年。ラテン系の美形だ。日本人ではないだろう。
スーツと同色のボルサリーノ、それから何といっても首から提げている黄色のおしゃぶりが特徴的だ。
とはいえ、遠目から見ても高級感漂う服装でも、彼から着られている感じは受けない。
「……彼女は、自分が囚われているあいだの『敵』のことを知っていたのだよ。
何故なら、プログラムを作って風紀財団のサイバー攻撃を凌いでいたのは、他ならぬAちゃんだったのだからね。
……そこで問題になってくるのは、何故東京を拠点にしている彼らが、横浜の裏事情に介入してくるかだ」
「……成程な。つまりあの箱は武器密造に何らかの関係があり……そして風紀財団こそが、むしろその『武器』を作る権利を持っていたってことか。
だから対抗組織を潰そうとしたが、叶わなかった……Aのプログラムのせいで」
「そういうこと。彼女は彼らが箱のことを知りたがっていると判っていたのさ。
まあ、その権利については風紀財団かその裏にいるとこかは知らないけれどね」
だとすると、彼らが気にするのは矢張りこの箱と、それからフロッピーディスクだろう。二つが揃っていてこそ、これらは交渉材料として強く光る。
これで箱をチラつかせて武器密造を止めようとした彼らの情報を得る。
それからフロッピーディスクで、プログラムを巡る交渉。どちらも優位に進めることが出来るのだ。
「……にしてもあの餓鬼は何だ？ Aと同じくらいの年齢だが、凄まじい殺気だな。ありゃ、やべぇぞ」
「下手にこちらが牙を見せると拙い相手だよ」
「あ？ なんだ青鯖手前、知ってンのかよ」
怪訝そうに片眉を跳ねさせた中也に、太宰が心底呆れたようにため息をついてみせた。
「何、君そんなことも知らないの？ 有名人じゃないか」
「ンだと」
「……彼は黒衣の死神と異名を取る裏社会最強のヒットマンだよ。名前は確か……リボーン」
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
