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「……何か、ねェ」
「まあ判っていることは、この件に関して下手に首を突っ込めば、如何に私達だとはいえ無事では済まないということだよ」
あの“森さん”の云うことだ、と呟いて、太宰は遊戯室の扉を見遣る。
そこは本来ならば、森が執務中にエリスが一人遊びするための部屋。可愛らしく装飾が施された扉を、普段太宰や中也が開けることは無い。
それが少しおかしな気がして小さく笑みを零すと、太宰はコンコン、と軽くノックして取っ手に手を伸ばした。
「Aちゃん、エリスちゃん。元気にしてるかい？」
「あら、ダザイ。お話は終わったの？」
「ええ、一応。……おや、いつの間に着替えてしまったの？ 折角二人とも似合っていたのに」
『やっぱりなんだかはずかしかったから……治兄、どうしてここにいるの？』
……その問いに、太宰は思わず笑みを深めた。
どうやら彼女は矢張り、彼がただ様子見に来た訳では無いということを判っているらしい。
そして更に、彼女は太宰が口を開く前に告げる。
『わたしの持ってきたもの、みんなに見せてもいいよ？ あそこのバッグに入ってるから』
「……嗚呼、Aちゃん。矢張り君は素晴らしい」
ありがとう、と云ってから、太宰は部屋の中に踏み入って白いポシェットを持ち上げる。
そして蓋を開けて中身を取り出す＿＿＿＿“
それからオレンジ色の小さな立方体の箱だ。
「わあ、きれいな箱ね。なぁに、これ？」
『……家族がしんじゃってから、いい人たちに引き取られたんだけど。さらわれる前に、そこから持ち出してきちゃったの。
返せなかったけど……今はこれを見ると力が出てくるから、このままでいい』
「じゃあ、Aの宝物なのね？」
ぞんざいに扱っちゃ駄目よ、ダザイ！ と、びしっと人差し指を突きつけたエリスに、彼は恭しく頷く。
「もちろん、大切に扱うつもりですよ」
『うん、わかってる。……かいぎ、がんばってね』
少しだけ辛そうに眉を寄せたAが、太宰と中也から視線を逸らして静かに目を伏せる。
そんな彼女の頭を軽く撫でてから、太宰は事態が理解できていないらしく訝しげにしている中也に一言、「行くよ」と声をかける。
「そろそろ会談が始まる」
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
