【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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「く…どこもかしこも、火の海だなおい…！」



毒づきながら、おれはエースとルフィの前を走り、先導する。


火の少ない道を見つけ出せるのは、多分おれしかいない。



にしても、汚いやり口だな、貴族の野郎ども…！


そりゃ、あのサボが家出したくなるわけだよ。


きっと、この国の王侯貴族たちの考えはこうだろう。



ブルージャムに火薬を設置させ、実行犯のあいつらに全て罪をかぶせる。



…そら、そうだわ。


エースとルフィの話によれば、ブルージャムは貴族にしてやると言われていたらしいが、


そんなうまい話があるはずがない。


どうして海賊なんかを貴族にするんだ、と反感を買うようなことは絶対にしないだろうし、


中心街や端町に住む『準国民』からしては、火事を国家が企んだことに不満を持つ。



ブルージャム海賊団と言う利用するにうってつけな悪党がいるのに。


わざわざ『犯人』を消してしまってどうするんだ。



この国の王は性根は腐ってるが、脳みそまでは腐ってないだろ。


まあ、逃げる間に会わないことを願おう。



そして、案の定というかフラグを回収したというか。


おれたちは、船長含むブルージャム一味に遭遇した。



「なんで…この火事の首謀者たちがまだここに……」



エースが驚愕の声を上げるが、おれはげんなりするばかりだ。


そりゃ、いるわな。門閉じられてるから逃げようがないわな。



ここまで来ると同情するわ、こいつらにも。

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