【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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そして、5月5日。ルフィの誕生日。


＿＿＿＿おれの、出航前日。



「ほんとにいいのか？A兄ちゃん！


兄ちゃんいつも、こういうの厳しいじゃねェか！」


「ほほう、お前に遠慮なんてものがあったのか、いいことだよ。お前も成長したもんだな。


でも大丈夫だ、こっちはお前の誕生日だってことで財産投げ打つ覚悟で臨んでるんだ、



“好きなだけ食え”」



「やっほ〜〜〜い！！」



…ここは、端町の食べ放題の焼肉店だ。


ルフィが行きたがっていた店の一つであり、端町の中では味も上々のいい店だ。



ただ、“食べ放題”である。



バカ胃袋三兄弟(+山賊全員)をしょっちゅう連れていくことなんざ不可能だ。


だが、今日はおれの出航前日で、ルフィの15歳の誕生日だということで、


破産覚悟でやってきた。



「お前らは自重しろよ」


「うっす」



だからせめて山賊達にだけは、睨みをきかせて言ってやる。食べすぎるなよと。


そして。



「おめェ、よかったのかい？こんな男ばかりのところに、


シェリル連れてきて」



そう。心配の種はこの美女にしておれの部下、シェリルである。


彼女は何故か「御一緒したいです」と言ってついてきたのだ。



エースの出航日以来、たまにご飯を食べに来て、


今や山賊達の目の保養もとい友人となっている彼女は、


たまに場違いな美貌をこういうむさい場所で発揮しようとする。



「シェリルが来たいって言うんだから、仕方ねぇだろ…」


「私の代金は私持ちですので、問題はないでしょう」


「むしろそこが問題。お前の分はおれが払うってば」



まったく、困った部下だ。


おれは、ため息をつくと肩をすくめた。

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