4 ページ5
…何が起こるかわからない。
そんな恐怖から、おれは揃えてあった治療道具を棚から引っ張り出して、
鉄パイプを磨いて、エースとルフィの帰りを待った。
何かあった時は、誰かの怪我を治せるように。
怪我の治療くらいはちゃんとできる。
もちろん、おれは法学部を卒業してるから、本格的なものはできないけど。
だいたいのことは、さくらが教えてくれた。
彼女の才は学問だけに留まらず、芸術、政治、経済、医学と多岐に渡る。
ただの天才ではなく、早峰さくらという人間は、ジェネラリストでスペシャリストなのだ。
そんなさくらがどうして、必死の努力の結果、少し優秀なだけ…つまり充分凡人で、
のヘタレなおれを選んだのかはよくわからない…、
って今はそんな場合じゃないな。
「一応夕飯の準備を先にして、何かあった時のために備えておかねぇと…。
あああ、今から胃が痛くなってきた…」
おれが悲痛な声で呟いたその時だった。
___ぷるるる、と電伝虫が鳴ったのは。
「はい、もしもし」
『Aさん。私です、シェリルです』
「シェリル!?」
はやっ!?
何か掴んできたにも、早すぎやしないか!?
てゆーか、おれよりこの子が探偵をやるべきじゃ…。
『少し高町に潜入し、情報を吟味してみたところ、これから起こる事件が明らかになりました』
少しって…。確か高町には、貴族しか入れないんじゃ…しかも、検問があったような…。
って、そんな場合じゃないって。
「頼む、話してくれ」
『火事です』
「…は?」
『王族貴族が、来たる天竜人訪問の日に備え、
それも、今日』
892人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっさん - あれ?ただの転生物語のはずが!?夢主が、巨大企業の社長に!?続きは・・・?? (2019年3月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 秋宮 鈴歌さん» 3です!!私も短い連載にするつもりが長くなりそうで(´º∀º`)ファーwってなってます!w これからもよろしくお願いします!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
秋宮 鈴歌(プロフ) - もうすぐ3ですね!!まさか最初は短めに終わるのかなと思ってましたが、続き……。ナンテコッタイ\(^o^)/ってなってます!!続編おめでとうございます!!これからも見続けますね!!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: 98d4f145f0 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!頑張って書きますのでよろしくです! (2017年3月29日 8時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - さにー☆彡さん» えーー このあとどうなるの すごくきになります (2017年3月29日 8時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunny | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2016年12月25日 6時