【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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『わかりました』と彼女は鈴を振ったような声で答えた。



『ここ最近の貴族達の動きには、私の目からしても妙なものがありました。


中心街からでは、詳しいことはわかりませんが、


ご期待に添えるような情報を、必ずお渡しします。今日のうちに』


「いやいや、そんな肩肘張らなくていいよ。


お金とか払えねぇしさ」


『いえ、問題ありません。


また連絡します、Aさん…いえ、所長』



ガチャ。ツーツーツー。


気合いが入った返答に、おれは戸惑いながら受話器を置く。


所長って君ねぇ…まだ事務所すらできてないじゃないか。



「…まぁ…心配だよな…」



ブルージャムに手伝わされている仕事はなんなんだろう。


荷物を運ぶってことは、海にでも出るのか？


長い間ゴミ山にいたのに？


そして、アウトルック卿の奇妙な行動。



全てが、何かに繋がっている。



「…近々、何かが起こるってことか…？」



ゴア王国に何かがあるってことだよな？


それも、大きな出来事が。


おれは先日手に取った新聞の内容を必死に思い出す。


…そしてある可能性に思い至った。。



「まさか…来訪する天竜人に関係が…！？」



世界の創始者の末裔。絶対的な権力を持つ、世界貴族。


その来訪を、国王は心から歓迎している。


そして…ゴア王国は、弱い者や貧しい者を排他し、出来た“美しい”国家。



その体面を保つために考えられる行動は。



「ま、さか…！！」



それなら全て話は繋がる。


間違いない。ゴミ山で、近日…何かが起こる！

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