【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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そう言って、エースはおれの部屋を出ていった。


確かにそうだ、そうなんだけど。


おれは苦笑しながら手紙を見下ろす。



なァサボ、エースに怒られちまったよ。


“大人”のおれなんかよりずっとしっかりしてるよな。



封を切って便箋を取り出す。


かさ、と音を立てて、3つ折りにされた便箋を開いた。


綺麗な字で書かれた手紙だ。


“A兄へ”と書かれた始まりから、目を通していく。



＿＿＿＿


A兄へ



えーと、どこから書けばいいのかな。元気にしてるか？おれは元気とはちょっと言えないけど、体調は問題ないよ。


エースとルフィにも手紙を書いた。A兄は、おれとエース、どっちが兄貴だと思う？


火事は、A兄がいたしきっと大丈夫だったんだろうな。心配で、高町から何度も出ようとしたけど、A兄を思い出したら少し気が楽になった。


おれたちはまだ子どもで、A兄も子どものはずなのに、A兄はずっと大人っぽいと思ってたよ。頭が良くて強いA兄は、おれの誇りで憧れだ。


でも、A兄もおれたちに秘密があるよな？ うなされて、人の名前を呟いているのを見たことあるから。


でもきっと、それはA兄が絶対に隠したいことなんだよな。だから無理には聞かない。


おれはもう少しで海に出るつもりだ。だからさ、強い海賊になって、A兄にまた会った時…秘密を教えてほしい。
きっとエースもルフィも、そう思ってるから。


じゃあまた、必ず海で会おう。



サボ


＿＿＿＿

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