2 ページ3
「兄貴。サボについてだけど」
「ん?」
朝飯を頬張りながら、エースが呟くように言った。
「少し考えてみることにした。
…あいつは、貴族でいるのは嫌だって言ってたけど、そうじゃねェ未来だってあるかもしれないよな。
本当に、ここに戻ってきたいなら…戻ってくるんじゃねェかって思うんだ」
「サボはつえェからな!」
2人は、真剣な表情で、そしてどこか寂しげだった。
深層心理では、ブルージャムに言われたことがこたえているんだろう。
だけどおれは、あえてそれを指摘せずに、「そうか」とだけ言った。
自分の判断で…サボを不幸にしてしまうのが怖い。
あの時のように、独り善がりに行動して、何かが起こってしまうのが怖い。
おれは、弱い。
「…今日は、ブルージャムに頼まれた仕事をやってくる。
サボとは関係ねェ。ただ、金が貰える仕事だから、問題ねェと思う」
「ブルージャムに?」
「なんか、こんくらいの箱を運ぶんだ!」
目を丸くしておれが聞き返すと、ルフィが腕を使って箱とやらの大きさを表した。
きな臭ぇ。昨日の今日に、なんの話だこれは。
「…気をつけろよ。ポルシェーミの1件があることを忘れるな。
危ないと思ったらすぐ逃げろ、わかったな?」
「うん!」
「ああ。…じゃあ行ってくる」
食器を置いて、2人ご家を出ていく。
それを見送りながら、おれはポケットから紙切れを取り出した。
そして1度寝室に戻り、電伝虫を手に取る。
「もしもし、シェリルか?突然ごめん、おれ…ポートガス・D・Aだ。
少し聞きたいことがあるんだ。今、時間は大丈夫?」
892人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっさん - あれ?ただの転生物語のはずが!?夢主が、巨大企業の社長に!?続きは・・・?? (2019年3月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 秋宮 鈴歌さん» 3です!!私も短い連載にするつもりが長くなりそうで(´º∀º`)ファーwってなってます!w これからもよろしくお願いします!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
秋宮 鈴歌(プロフ) - もうすぐ3ですね!!まさか最初は短めに終わるのかなと思ってましたが、続き……。ナンテコッタイ\(^o^)/ってなってます!!続編おめでとうございます!!これからも見続けますね!!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: 98d4f145f0 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!頑張って書きますのでよろしくです! (2017年3月29日 8時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - さにー☆彡さん» えーー このあとどうなるの すごくきになります (2017年3月29日 8時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunny | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2016年12月25日 6時