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「ルフィ!」



胸の中に飛び込んできた弟を抱きしめた。


ずびーっ、と音がした時、げっと思う。


こいつ鼻かみやがった。



…まっ、いっか。今日は許してやろう。



おれは苦笑すると、ルフィの頭をよしよしと撫でてやった。


さんざん心配かけたんだもんな。怖かっただろうに、よく待っててくれたよ。



「ごめんなルフィ、心配かけたな」


「ぶびぇー、すび、A、ぇぇすぅ…ずびーっ」


「せめて言葉を話してくれ。あと鼻をかむのはそろそろ勘弁してくれないか」



うーん…着替える前だからいいけどさ。


それにしても微妙な気分になるなおい。



「…ルフィお前、おれたちが死んだと思ったのか?」


「っ、だって…!」



その言葉に、泣きながらも弾かれたように頭を上げるルフィ。


鬼のような表情をしたエースが立ち上がり、拳を固めると、



「勝手に殺すな!」


「ギャァァァァ!!」



と、思いっきりルフィを殴った。おお怖い。


兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはありません、とは言えないけど。


何せおれは盗みを許可しちまったダメ兄貴だ。しかも元警官。



エースはぎろっ!と俺を睨む。



「兄貴もルフィを甘やかすんじゃねェ!!」


「だってエースほら、心配かけたのはおれたちであって、」


「ルフィだって男だ!泣いてばっかでどうすんだよ!!」



エースの言葉に、おれたちは目を丸くする。


…そうか。


弱さを馬鹿にしているように見えて、ルフィを一番対等に見てるのは、エースなのか。



おれは微笑むと、ルフィの頭に再び手を置く。



「そうだな。ルフィ、涙を拭け。無事だったんだ、それでいいだろ?」


「…うん!」



ルフィは涙をゴシゴシと手で拭うと、やっと笑顔になった。

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やっさん - あれ?ただの転生物語のはずが!?夢主が、巨大企業の社長に!?続きは・・・?? (2019年3月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 秋宮 鈴歌さん» 3です!!私も短い連載にするつもりが長くなりそうで(´º∀º`)ファーwってなってます!w これからもよろしくお願いします!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
秋宮 鈴歌(プロフ) - もうすぐ3ですね!!まさか最初は短めに終わるのかなと思ってましたが、続き……。ナンテコッタイ\(^o^)/ってなってます!!続編おめでとうございます!!これからも見続けますね!!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: 98d4f145f0 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!頑張って書きますのでよろしくです! (2017年3月29日 8時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - さにー☆彡さん» えーー このあとどうなるの  すごくきになります (2017年3月29日 8時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sunny | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1  
作成日時:2016年12月25日 6時

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