【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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「っ、エース！川へ行って清潔な水持ってこい！！このままじゃ本当にやばいぞ…！」


「おうッ」


「ダダン、しっかりしてくれよ…！」



中間の森。


既に火は大分鎮火され、ゴミ山からは臭い煙が立ち上っている。


肉の焼ける臭い。骨までが炭になる臭い。


中間の森まで届く凄まじい悪臭に、ダダンの体調が影響しないか心配になる。



あの後。


ブルージャムとの戦いに勝利したおれたちは、すぐにゴミ山から逃げた。


そりゃ、ダダン、エース…そして覇気が使えるおれが3人がかりでブルージャムを倒したのだ。


負けることがないことはわかっていた。



ただ、上手くやれたと思ったのは、全員が軽傷で済んだこと。


やはり最初に、最も殺傷能力が高い銃を叩いたのがでかかったんだと思う。



問題は、戦いじゃない。


コルボ山に入る直前のバックドラフトで、


ダダンがおれたちを庇うように全身に大火傷を負ったのだ。


焦っておれたちは火の届かない中間の森まで走り、


森の洞窟でダダンの治療をすることにして、



今に至る。



「兄貴、持ってきたぞ！！」


「よし！エース、手は洗ったか？」


「洗ったけど…なんでだよ」


「お前手にもたまに傷作ってきてただろ？膿が体内に入ったらかかる病気もあるんだよ」



膿に含まれるブドウ球菌で引き起こされるその病気は、


病人や子供、老人がかかれば死に至る可能性もある。



「治療道具は…あるな！よかった！


エース、包帯と薬を出してくれ。おれは手当を始めるから」


「おう」



頼む、さくら。


力を貸してくれ。

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