【ONE PIECE】元日本人は、エースの兄貴になったらしい�◆效房隋�

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「さくらっ！あかりっっ！！」



ガバッ！


…飛び起きてみて初めて、おれは自分がポートガス・D・Aで、ダダンの家で眠っていることに気がついた。


…ああ、すげぇ汗。


おれはため息をつきながら、こめかみを流れる汗を拭った。



何の夢を見たのかは忘れた。飛び起きたのは、自分の声に驚いたからのようなものだ。



けど、きっと悪夢だ。


ここのところ、ずっと見ていなかった悪夢。



「サボ…」



アウトルック卿に連れ戻されたサボは、今どうしているだろう。


何か不当な扱いを受けたりしていないだろうか。


きっとあの男には嫡子(サボ)の代わりになる養子がいる。



「…朝飯作るか」



呟いて、おれは寝室を出る。


そして居間へ向かった。



…胸騒ぎは消えない。むしろ大きくなっている。


けどダメだ。貴族に真っ向から立ち向かって、おれに出来ることなんてない。



それにわからないことが多すぎだ。


今まで放置しておいた放蕩息子をわざわざ連れ戻す意味はどこにある？


あの男にしちゃ、捨てたも同然な息子に家にいてもらっても利益などないはず。


よっぽどの理由がない限り。



ふと、シェリルの顔が頭に浮かんだ。


まだ、ゴア王国の中心街にいるであろう彼女に、調べてみてもらおうか。



「…よし」



せっかく出来た助手なんだ。あとで頼んでみよう。


まずは飯を作んねぇとな。

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