インタールード2 ページ3
少女が手元の漫画に目を落とす。
麦わら帽子を被った青年が、誰かと笑っているシーンだった。
「…ふーん。それで？」
「現在あいつに同行している『主人公の未来形』が世界α…いわゆる『原作』の世界出身だ」
「ほほう」
「そして『ONE PIECE』と呼ばれる世界には主に、
彼らが言ったことで派生し、しかしまだ繋がっている世界β、
そしてとある『約束』で派生し、完全に切り離された世界γがある」
「つまり、あれか…。犯罪組織のせいで出来た時空の歪みを矯正する為に、
『原作』の世界から、あえて世界βを完全に切り離すってことね」
楽しそう、と笑う少女に、タイムマスターは再び苦い顔をした。
「…機嫌が良いな」
「戦いってのは、敵がいる方が燃えるじゃない」
少女はね？と言って笑う。
既に向こうの世界では、40年以上が経過している。
任務を終えた時、自らの親友がどんな風に変わっているのか、彼女は楽しみで仕方ないのだ。
「…さ、遊びに来ただけの暇人はとっとと帰れ」
「つれないなぁ」
「つれないも何も…お前夏休みの宿題終わってるのか？
今回の期末の数学赤点だったらしいな。
ドリルは20ページから48ページまで範囲だぞ」
その瞬間、少女が呪いの言葉を聞いたかのようにビシッと固まった。
そして冷や汗ダラダラのまま呟くように言う。
「しょ。しょうがないじゃない…私、IMPOの仕事があるし…？」
「俺は首位から転落したことはない。それにあいつも成績上位者だろう」
「…はいはい…どーせ、バカは私だけですよ…」
不貞腐れながら、少女が漫画を持ったまま部屋を出ていく。
そして、扉に手をかけたその時、
振り返った。
「最後にひとつ。
…ねぇ、ドリルの範囲どこだって言ってた？」
タイムマスターの少年は、ため息をつきつつ答えた。
「…20ページから、48ページ」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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やっさん - ルーシー、夢主の歳に触れて、ぶっ飛ばされまくり笑笑ですね汗汗。女性の歳に触れると恐ろしい滝汗。リボーンのティナちゃん？も歳に触れれば、・・・！！で、大宰さんが、病院送りに滝汗笑笑。 (2019年3月20日 22時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - まるさめさん» ありがとうございます！！もうすぐテストが終わるので、その後に作ります！！ (2017年3月1日 13時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
まるさめ(プロフ) - 凄く面白いです！！続編はまだでしょうか…？これからが楽しみです( ´ω` )/ (2017年3月1日 12時) (レス) id: a006b862d0 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - Yukyoさん» それにお答えするとネタバレになってしまいますなぁ(━＿━)ゝｳｰﾑ 私はエースが好きだということだけお答えしておきましょう。 (2017年2月14日 8時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
Yukyo(プロフ) - 続編では、絶対にエースは生存しますよね！？ (2017年2月14日 8時) (レス) id: 7605ef037a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2016年11月7日 22時
