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「…おれは優しくなんてねェさ」
「海賊だから、ですか」
じっと見つめられて、思わず目をそらす。
だってそうだろ？海賊なんて略奪しか脳のないバカばっかりだ。
海軍にも腐った奴はいるけど、海賊の方が腐ってる奴が多いに決まってる。
「私は違うと思います。善悪なんて誰でも線引きは出来ません。
人間である以上、絶対的なものはないんです。
その人の人格を見て、自分自身が判断するべきだと思うんです」
Aは寂しそうな目をして続ける。
「…私が海軍を飛び出したのは、1人の海賊の命を奪ってしまったことが原因です」
「…それは海軍として気に病むことなのか？」
「…何人もの罪のない人の命を奪い、支配していた賞金首でした。私は間違った事をしたとは思っていません。
…ですが、本当に怖かったのは、私自身でした」
震える腕を押さえて、うつむくA。
おれは何も言えず、ただ言葉を待つ。
「人間を殺したのにも関わらず、私は何も感じなかったんです…！
悲しみも、痛みも、恨みも、怒りも、罪悪感も！
ただ淡々と、雪霞を突き出し心臓を刺した…。
この時ほど、自分自身を恐れたことはありません。
何より…何も感じられない自分が恥ずかしくて、怖くて、たまらなかったんです」
こんな自分が『正義』を語っていいのか、
部下を持っていいのか、
全てが信じられなくなり、記憶ごと全て消えてしまいたかった。
彼女はそう言った。
「部下はいつも、罪人のとどめを下すことを代わってくれていました。
彼らはわかっていたんです、
私が人を殺せば、ホンモノの『兵器』になってしまうと」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー食べ物
すし
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やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう一度、このお話を、読み返してみました。この、お話しのどんでん返しは、夢主が、海軍本部の銀狼中将であったことと、配下の少将が、銀狼の実の父親であったことのようですね。銀狼中将が、感ずいているかどうかは、不明ですが... 。 (2019年10月5日 15時) (
レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 銀狼のモデルは、ワンピースの゛剣士くいな？゛でも、共通点は、年齢と不器用さだけで、違うような気もしますが？ (2019年4月20日 19時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» その通りですよ！ リーテ・ラーストーは銀狼からサボに手渡された手記を元に食い倒れ紀行を書いたんです！ (2019年4月12日 18時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 今、気がつきましたが、この物語の裏設定は、銀狼の手記を元にリー・テラーストーが、゛火拳の偉大なる航路食い倒れ紀行゛の題名で出版した、実話小説そのものなのでしょうか？（ゴア女王編の中のお話）。料理のレシピのような一面もありますし・・・。 (2019年4月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» あらま！？間違ってましたか！？直しますありがとうございます！ (2019年4月8日 20時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2016年9月25日 17時
