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目「俺も、メンバーも、ファンも、みんなAのこと好きだよ」
「…そう言ってくれてありがとう」
それでもまだ納得がいってないみたいに目を逸らす。
今回は相当頑な。
それほど悔しい思いをしたんだろうな。
Aの顔をこっち向かせてキスした。
強引にでも、機嫌を直してみせる。
「わたしね、蓮のこと大好きだよ。でも、自分のことは好きになれない」
目「…バーカ」
潤んだ目で見つめてくるAに、何度もキスを送る。
Aをなだめるように。
Aが自分の意見を撤回するまでやめてやんねぇ。
「っは、蓮、息…」
Aがネガっぽくなってしまう原因は過去にもあると思う。
誰にも相手にされなかった中学時代。
あのときAは自己嫌悪の塊だった。
自分を癖みたいに嫌いになれる。
おまえはもう、違うだろ。
あのときとは違うんだ。
根付いたものはなかなか消えないかもしれないけど、とっとと取っ払っちまえ。
Aの服を脱がす。
「ねえ蓮、シャワー…」
目「どうせ汚れるしあとでいい」
「ちょっ、怖い」
Aの持ってる嫌な気持ちを俺が上書きしてやるよ。
だから荒くなっちまうのは許してな。
目「はっ、A、好きだよ」
「蓮っ、蓮っ。大好きっ。嫌いにならないで」
目「なるわけないだろ。一生おまえは俺のもんだ」
「んふ、嬉しい…っ」
俺に溺れちまえばもう忘れられるよな。
Aのことは俺がずーっと甘やかす。
それは、責任を取るって意味だよ。
(きっとAに依存してるのは俺の方)
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2024年3月28日 15時