. ページ8
.
Aは恐る恐る目を開ける。
すぐそばに、目黒の綺麗な顔。
「…あなたも獣人なの?」
特殊能力にすぐ気が付く。
目「も、ってことは、君も?」
「う…うん。わたしは、猿のハーフだよ」
目「そっか。俺は熊」
「めめ、だっけ」
目「覚えてたんだ。君は?」
「A…」
目「A、か」
目黒の手が、Aの頬に触れる―――。
宮「A!」
終戦を見届けた宮舘が、宿から飛び出てきた。
「舘様!」
Aは宮舘の元へ駆け寄った。
小さな体を抱き留める。
目黒も立ち上がる。
宮「…おまえは獣人か」
目「Aと同じ質問だね」
宮「こいつを助けてくれたことは感謝するよ。でも俺はおまえを警戒しないわけにいかないな」
目「あと2人、いたでしょ。あいつらはどうしたの?」
宮「今は不在だ」
目「あなたは人間だね。Aを1人で戦わせて、胸が痛まなかった?」
宮「―――っ」
「舘様、大丈夫だよ!」
目「俺が助けに入らなきゃ、危なかったね」
目黒は身を翻す。
宮「待て!ひとつ聞きたいことがある」
目「…どうぞ」
宮「おまえと一緒にいたラウールって男。あいつも獣人なのか?」
目「ああ」
目黒ははっと笑うと。
目「あいつは人間っす」
.
411人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奈緒 - 今晩は〜私です、ここのサイト大好きです! (3月14日 21時) (レス) @page23 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - 今晩は〜私です、この話、あのアニメですねぇ〜、嬉しい〜これからも溺愛応援致します! (3月9日 21時) (レス) @page14 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2024年3月8日 16時