. ページ12
.
ラ「ごめんね。君が獣化する前に、殺させて。あとから仲間を連れて行くからね」
「そんな…」
ラ「やっちゃって」
ラウールが指示すると、獣人たちが襲い掛かってくる。
体が動かない。
武器を持った獣人たち、剣や斧が振り降ろされる。
だが直前で、地面にひれ伏した。
「…え」
ラ「…めめ。なにしてるの」
ラウールの目が驚きで見開かれる。
目「やっぱりやめよ。こんなの間違ってる」
ラ「間違ってるって」
ハッとラウールは鼻で笑う。
ラ「今までもそうやって殺してきたじゃん。なに？Aに情でも沸いたの？」
目「…」
ラ「Aを殺したあとめめはおしおきだね。たっぷり洗脳してあげる」
「…やめて」
ラ「うん？」
「獣人の自由を弄ばないで」
Aは怯えながら、泣きそうになりながらラウールを睨みつける。
「わたしたち獣人はいつ獣化するかわからない。でも、人を襲うようなことはないし、ちゃんと命があって生きてるんだよ」
ラ「あのね、獣化してからじゃ遅いんだよ。いつ獣化するかわからないってことは、いつ人間を襲うかもわからないってことだよね。人間が襲われるのが嫌だって思うなら、今のうちに死ぬのが善行だと思うけど」
「それでも…わたしは生きたい。獣化したら、殺されてもいいから」
ラ「死ぬのは変わらないよ。だったら今死んでよ」
目「ラウール。獣化は突然起こらないっていうのは知ってるよな」
ラ「…知ってるよ。なにかのきっかけでもって発動するんでしょ」
目「ストレスだったり怒りだったり絶望だったり。俺は今にも獣化しそうだよ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奈緒 - 今晩は〜私です、ここのサイト大好きです! (3月14日 21時) (
レス) @page23 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - 今晩は〜私です、この話、あのアニメですねぇ〜、嬉しい〜これからも溺愛応援致します! (3月9日 21時) (レス) @page14 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2024年3月8日 16時
