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『今日は帰ります』
家に帰りながら、そうやって先生に連絡した。
明日から、どうしよう。
保健室に行きたくても、行けない。
家に着いて着替えて、ベッドにずっと突っ伏していた。
学校自体、もう行きたくないな…。
スマホが音を立てた。
わたしに連絡をくれる人なんて、1人しかいない。
先生からのライン。
高『下見て』
下…。
窓の方へ行き、下を見た。
そこには、先生の車…。
高『嫌だったらいい。でも話したいことがあるならおいで』
すんっと鼻をすする。
先生は、わたしを心配してくれてる。
わたしは階段を下りて、外に出た。
端に停めてある先生の車、助手席のドアを開ける。
高「ああ、よかった。来てくれた」
「…先生」
高「乗って。気分転換にドライブしようか」
「…」
これが先生の車に乗るの最後になるのかもしれないなぁなんて思いながら助手席に座る。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月4日 16時