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高「俺が熊本さんの友達になってあげる」
「…先生が?」
高「うん。いつでも来て、なんでも話してよ」
1人の生徒に対する贔屓になるのかな。
俺はAが悪い子だなんて思わなかったし、よく見ると顔可愛いし、俺に心を開いてほしかった。
Aはようやく顔を上げると。
「…はい」
ぎこちなく浮かべた微笑みに、守ってやりたいと思った。
生徒が頻繁に保健室に来るケースはまずいかなぁと思って、Aのクラスの担任にこのことを伝えた。
理由把握しといてもらえば問題視されないしな。
担任が言うには、Aは勉強もできるわけじゃないし、当てたときにわからないともじもじして、教師からの評判もよろしくないようだった。
Aは内向的な性格なんだってわかるんだから、生徒に寄り添ってやるのが教師だと思うけど。
そっちが生徒を差別すんならこっちだってしてもいいよな。
俺がすんのは特別扱いだよ。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月4日 16時