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Aの第一印象は地味で、控えめ。
俯いてもじもじして。
こういうタイプは、いじめや攻撃を受けやすい。
「わたし…周りとうまくやれてなくて」
俺の予想通りだった。
友達、ではなく周りと表現したのは、教師も含まれていたからだった。
「学校に来たくない…」
こうした生徒は全国にいくらでもいる。
誰にも助けを求められない子だっている。
Aは俺に打ち明けてくれた。
1人で抱えきれなかったんだろう。
よく勇気を出してくれたな。
高「うん。詳しく話せる?」
Aと会話を続けて、アドバイスをしつつ心もケアをする。
それが俺の仕事のはずだった。
AのクラスメートはAを無視したり、くすくす笑ってきたり、精神的にダメージを負わせていた。
高「熊本さんは、その子たちと仲良くしたい?」
「…でも友達は欲しくて」
高「そいつらと無理に仲よくしようって思わなくていい」
聞いてるだけで胸糞悪くなってきた。
私情挟むのはよくないんだけどね。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月4日 16時