1−1 ページ2
.
高木side
生徒と付き合うっていうのはぶっちゃけヤバいなんてもんじゃない。
バレたら即辞めさせられるし、今後の保健医としての生活も確約できない。
だけどAと別れるなんて考えられないんだよなぁ。
放っておきたくない。
可愛い。
だからバレないように気を張りつつも、交際を続けている。
Aと関わりを持ち始めたのも、こうして授業をサボって保健室に来たときだった。
そのときのAは沈んだ顔をしていて、明らかになにかあったと思わざるを得なかった。
高「どうした?具合悪いか?」
「あ…あの…相談」
メンタルケアの資格も持っているから、生徒の相談も受け付けられた。
保健室を利用する生徒はケガや体調不良ばかりだったから、こっち方面で頼られるのはAが初めてだった。
友達や教師ではなく、距離のある俺に話したいこと。
それで少しは察しがついた。
高「いいよ。誰もいないから話して。ここ座って」
.
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月4日 16時