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侑李と別れ、わたしは次の彼氏を探すことにした。
入学してすぐに侑李と付き合ったから、同学年の男子にこれっぽっちも興味もなく、これを期に観察してみたりした。
合コンに行って、いい感じになった人と付き合ってみた。
だけど、侑李以上の満足感は得られなかった。
適当な期間付き合って別れた。
それから彼氏はいない。
無理に作らなくてもいいか。
大学にも無事合格した、そこで新たな出会いがあるかもしれない。
侑李とはただのクラスメートとして、必要以上の干渉はしなかった。
現在彼女がいるかどうかは不明。
いるという噂は聞かない。
もうすぐ彼は自由を奪われ、決められた相手と結婚し、決められた将来を歩む。
…どうしたら救えてあげてただろう。
わたしのちっぽけな力じゃどうにもならないとわかっていた。
同情ではないけれど、可哀相に思うし、自由を与えてあげてほしいと思う。
別々の人生を歩むとしても、気になって仕方ない。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月4日 11時