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まさかの告白に固まった。
へ?
わたしはそのつもりなく、遊びで抱かれてましたけど?
こいつはわたしのことが好きなのか?
でも付き合ったとて、本気にはならない気がした。
わたしはこの男の言うことを信頼していない。
それに。
「わたし、彼氏いるんだけど」
伊「は?嘘でしょ」
「なんで嘘つくの」
伊「じゃあ今先輩がしてることって浮気だよ」
…そうなんだよね。
黙ってしまえば、伊野尾くんはニヤリと小悪魔の笑みを浮かべ。
伊「人のこと言えないね、先輩」
「…そうね」
伊「いけないんだ〜」
からかい口調で言い、わたしの首筋を吸う。
突然のマーキング。
わたしはあんたのものじゃないのに。
「だからお付き合いするとなると、二股です」
伊「付き合えませんじゃないんだ?」
ははって笑ってぐりぐりと頭を押し付けてくる。
ふわふわの髪がくすぐったい。
伊「そいつのこと好きじゃないんじゃない?」
「伊野尾くんは、好きってなんだと思う?」
伊「えー。ずっと一緒にいたいとかー、頭の中がその人でいっぱい、とか!」
あんたの頭の中はお花畑か。
本心かどうかもわかんないけど、ぷぷっと笑ってしまった。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月2日 16時