第8夜 ページ8
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「えと、A?」
「…いかにも」
Aは恥ずかしそうだった。
「何用じゃ?」
「や…おやすみの挨拶をしにね」
「わざわざご足労だな」
Aは緊張しているのか、わけのわからない用語を連立してきたりはしなかった。
「Aの部屋入っていい?」
「は!?」
ドカンと音がしそうなほど、Aの顔が真っ赤になった。
「な、乙女の聖域に踏み込もうというのか…なんという許されざる存在か。闇の裁きを受けるがいい!」
「あ、えっと、嫌ならいいんだよ」
「嫌とは言っておらん!」
Aはきいっとドアを開けてくれた。
そこに広がっていたのは…うわぁと趣味を疑ってしまいそうな、今から呪いの儀式でも行うんじゃないかってくらいの内装で。
でもAらしいって言えばAらしかった。
Aは恥ずかしいのか静かだ。
「こういうの好きなんだね」
こくっとAが頷く。
「Aのことまたひとつ知れて嬉しいよ」
「…(ほわぁっ!)」
言葉にならない悲鳴を発していた。
ほんとにわかりやすいな。
「あのさ、A」
膝を折ってAと目線を合わせる。
あ、意外と小さい。
「Aのこともっと知りたい。そしたらさ、えっと…アダム?になれるかもしれないじゃん?」
Aの目は、もういっそ潤んでいた。
俺、攻めすぎたかな?
Aのキャパオーバーしそうだ。
キャパオーバーしやすいからこそ…このキャラを装っているのかなとか。
「し…知れば知るほど嫌いになる、ということは?」
…目線合わせておいてよかった。
上目遣いされたらたまったものじゃない。
ほんとにフツーに可愛いし…すっぴんだと、可愛さ2倍増しじゃん。
「ならないよ。現に今も、Aのすっぴん可愛いなぁって思ってるし」
「…(ふわぁっ///!)」
また声にならない悲鳴あげてる。
楽しいな(笑)
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聖也(プロフ) - 中二病をこんなにも可愛い女の子に変えられて、しかもボイメンと違和感なく恋愛させられる。純粋に文章力が凄いなと思いましたし、でら面白かったです!! 中二病舐めてたわ…。まーかん。 (2017年3月1日 1時) (レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
麗稚-ライチャム//-(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごく面白かったです!!新作楽しみに待ってます♪ (2016年11月29日 6時) (レス) id: 53c0909868 (このIDを非表示/違反報告)
*°ゆゆたむ°* - なぁさん» 完結おめでとうございますー!!また次も楽しみにしてますね♪ (2016年11月28日 23時) (レス) id: df57cd76b1 (このIDを非表示/違反報告)
*°ゆゆたむ°* - なぁさん» ですよね!金欠なので嬉しいです(笑)そうですね〜♪ 会えるか微妙なところですが会えたらぜひぜひo(*゚∀゚*)o (2016年11月23日 19時) (レス) id: df57cd76b1 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - *°ゆゆたむ°*さん» フリーライブめっちゃいいですよね(o´∀`)bお会いできたら嬉しいです~(*´ω`*) (2016年11月22日 18時) (レス) id: 02dc89fba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぁ | 作成日時:2016年10月21日 20時