管理人は厨二病

第25夜 ページ25

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真昼のような明るさを放っていた空が、本来の色へと戻った。

流星群は通り過ぎたようだ。


「綺麗やったなぁ」


寮に戻る。

トリッキー・ヴェールに手をつながれた。

こやつは背が高いゆえ、手も大きく、我の手がすっぽり包まれてしまう。


「…俺の名前さ」

「まだ不満か？」

「フツーに下の名前で呼んでほしいんやけど」

「…雅斗」

「…うん」


雅斗、を見たら、少し照れてるみたいだった。

短くなって呼びやすくはなったが、こちらとしても恥ずかしい。


「しーっ、だぞ」

「ん」


寮に帰ってきた。

まだ皆も惰眠を貪っているだろう。


「Aは二度寝するの？」

「我は朝食の支度に取りかかろうと思う」


もう３時を回っていたので、皆が起きる４時までには作り終えていたい。


「そっか。悪いな」

「いや、構わない。皆が出た後に二度寝する算段であったし」

「ん、今日はゆっくりしな。俺はちょっとだけ寝てくるわ」

「寝坊せぬようにな」

「そしたら起こしに来てよ」


雅斗がサンクチュアリィへ帰っていく。

さて、我もコートを脱いだら食事を作ろう。


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