管理人は厨二病

第21夜 ページ21

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小林side


「今日は皆、これから予定はあるか？」


広間で夕飯を食べながら。

今日のAは黒のボブのウィッグをかぶってて、フリルたっぷりのモノトーンのワンピースを着ていて、おとぎ話に出てくる女の子みたいだった。


俊「まさかのAからの夜のお誘いか」

田「朝から滾っちゃうんやけど」


うちのメンバーはだいぶAにぞっこん。

Aの過去も知れて、より愛しく思ってる。

俺もね、もーっと、Aに優しくしようって思った。

日頃、こうして食事を作ってくれたり、俺たちのお世話をしてくれてるんやもん。

恩返しをなにかしたいって思ってる。


本「今夜なにかあるん？」

「丑の刻、宇宙から侵略者がやってくる！」

「「はあ？」」


相変わらず言っていることは意味不明。

でもいつも通りのAに安心する。


「とても素晴らしい夜なのじゃ！漆黒の空に降り注ぐ光のシャワー…」

平「もしかして流星群のこと？」

「そう！皆で鑑賞しようぞ！」


Aの顔がこれでもかというくらい輝いている。

俺も流星群見たーい！

けど。


勝「丑の刻っつったか。深夜２時くらいか？」

「その時間に訪れると先程パンドラボックスが告げておった」

辻「あー…俺ら明日朝早いんだわ」


あ、そうやった。

明日は４時起きだから、流星群見てたら徹夜になっちゃう…。


「では…行けない？」


Aがあからさまに落ち込んだ。

メンバーはこぞって焦る。


小「ごめんねA！ゆーちゃむたちほんとは一緒に見たいけど、お仕事だから！」


俺はAにハグした。

おー、華奢ー。

服にボリュームがあるから気づきにくいけど、すげぇ細いこの子。


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