青春きらきら (ページ31)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:9,696 hit

７－７ページ31

.

「裕翔がしたいことしてほしくて…」

中「…」

「やっぱり付き合ったらそのっ、触りたい、とかあるじゃん。裕翔に我慢させてるのも嫌だし、悶々として他の女子に相手させたりとか…」

中「は？そんなことするわけないよ」

「裕翔に嫌われたくない、だから」

中「あのね、A。焦らなくていい。俺は今のままで満足だから」

裕翔の顔を見る。

中「そんな顔されると襲いたくなっちゃうけど」

「えっ？」

中「Aに無理は絶対にさせたくない。Aのペースで進めてもらっていいし、大事にしたいと思ってる」

「…うん」

中「Aが、もうちょっと進めそうって思ったら、俺に教えて。怖い思いはさせない。ゆっくり、Aを傷つけないようにするから」

そんなふうに思ってくれてたなんて。

裕翔の優しさに、涙が。

ふっと笑って拭われる。

たぶん、前のわたしなら、拒否してた。

少しずつ、裕翔に触られることに慣れてきてる。

でも、きっと、裕翔だから。

裕翔以外の人には触られたくない。

.