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放課後、校門に他校の女子たちの姿。
ギャルめのその子たちは、門に寄りかかっていたけれど、わたしたちが来たら行く手を塞いできた。
『裕翔の彼女ってあんた?』
は?
この子たちって、裕翔のファンかな?
「そうですけど」
『大したことないじゃん』
『マジで付き合ってんの?嘘でしょ』
笑い飛ばされる。
うわぁ、やっかまれてんなぁ。
わたしからしたらあんたたちの方が釣り合ってませんけど?
『A、無視しな』
カナがわたしの腕を引く。
わたしもそうしたくて、通り過ぎようとしたら。
『調子乗んなよ』
『裕翔もこんな女に好かれて可哀相だね』
「…」
見ず知らずの人たちに悪口言われた。
なんなの?
『裕翔くんの知り合いでもないくせに、うっざ』
ケンカを売ったのはナギサ。
ちょいちょい。
ギャルたちの目が釣り上がる。
「行こ、ナギサ」
揉め事を起こすのは良くない。
ギャルたちはなにも言ってこなかったけど。
…これ、しばらく続くのかな。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年11月1日 16時