青春きらきら (ページ2)

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中「あっ、おーい！」

『おっ、来た来た』

ひときわ背の高い人が手を上げてこっちに来た。

あー、これはモテるわ。

顔よし、スタイルよし。

彼女いないってマジか？

『えっ!?ねぇ見たことある』

友達がこそこそ騒ぎ出した。

わたしは初対面だけど。

『これで全員揃ったな』

遅刻してきた人と目が合った。

その人はぐんぐんこっちに来ると、いきなりわたしの手を取ってきた。

「ひゃっ…」

中「可愛いね」

「ちょっ…離して！」

わたしは反射的にその人の手を振り払った。

丸くなった目を向けられる。

『ごめんなさーい、この子男の子苦手で』

『えっ、そうなの？てっきり慣れてる感じした』

可愛く見えるよう努力してるだけです。

チャラく思われちゃうのは、否めないけど。

中「そうなんだ。突然触っちゃってごめん」

「…いえ」

素直に謝ってくれたことに拍子抜け。

突然可愛いなんて言ってくるから、チャラいって思ってたけど。

テンション高いだけなのかな。

『裕翔はこの子がいいの？』

『あっ、思い出した！読者モデルやってません？』

『そうそう、読モくんだよ』

その人、裕翔っていうらしい、の友達が、裕翔の肩に手を置いて自慢げだった。

読モ…納得。

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