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え?え?これどういう状況?
北山くんがすごい近くに。
顎を捕らえられて、唇が近づく―――。
藤「なにしてんの」
あ。
北「あーあ」
北山くんが離れていく。
視界に映る、藤ヶ谷くん。
怖い顔をしていた。
藤「北山。Aになにしてた」
北「手ぇ出してた」
藤「勝手に出すな」
北「藤ヶ谷のじゃないでしょ」
藤ヶ谷くんがわたしの腕を引いた。
うわぁ、なんかバチバチしてんなぁ…。
北「どういう関係なの?そっち」
藤「内緒」
北「じゃあ俺も内緒」
北山くんにも片腕取られた。
内緒もなにも、北山くんとはなにもないよぉ。
煽られて、藤ヶ谷くん、ますます眉間の皺濃くしちゃってる。
「藤ヶ谷くん、北山くんとはほんとになにもないです」
北「言っちゃダメだって。
藤ヶ谷来なかったら俺とキスしてたくせに」
いや、それはそうかもしれないけど。
誰にでも流されるチョロ女って思われる。
藤「おまえが口説いてたのはバレバレなの」
北「そんでAは俺に口説かれちゃったの」
どっちもひかない。
藤ヶ谷くんとの関係を断たれるのが嫌だから、
わたしは弁明するよ!
「く、口説かれてないです。
びっくりして動けなくなっちゃっただけで」
藤「ほら。Aを口説き落としたのは俺なの」
北「へぇ。藤ヶ谷に口説かれちゃったんだ」
藤「そうだよ。これからAは俺と過ごすの」
北「…どこまで進んでるんだか」
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時