. ページ2
.
藤「めっちゃそそる」
舌の差し込まれるキスをされる。
藤「本物の藤ヶ谷がここにいるよ」
「…はい」
わたしから藤ヶ谷くんの服を脱がす。
.
.
寝室に移動して行為にふけって。
藤ヶ谷くんに抱かれるの、好きになっちゃったな。
どんどん藤ヶ谷くんにハマっていくことが怖い。
阿部ちゃんに失恋したばっかなのに、藤ヶ谷くんにもフラれたら…。
藤「A?」
「っ、はい」
藤「きもちよくなかった?」
「いえ、きもちよかったです!」
不安そうだった顔がくしゃっとなる。
藤「なんかマジメな顔してたからさ」
「ああ…藤ヶ谷くんのこと考えてて」
藤「俺の?」
「わたしめちゃくちゃ藤ヶ谷くんにハマってるなって」
藤「ふふっ、よかった」
「よかった?」
藤「俺だけじゃなくて」
お互いに一致してて。
だからこうして肌を触れ合わせる行為は、なにもおかしくない。
首筋を唇が滑っていく。
ゾクゾクして喉がのけぞる。
藤ヶ谷くんに触られるだけで溶けちゃいそうになる。
藤「明日も仕事?」
「はい、クイズ番組の」
藤「勉強しなくて平気?」
いつもは勉強して、成果を出そうとしてる。
でももう、頑張る目的を見失ったの。
褒められたい人がいない。
それより今は―――藤ヶ谷くんとこうしてたい。
わたしから藤ヶ谷くんを抱きしめた。
「藤ヶ谷くんがいい」
その日。
こんなにするの初めてってくらい、長い時間藤ヶ谷くんとつながった。
.
670人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時