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瑞稀の運転する車の助手席に座るのも久しぶりな気がした。
そもそもプライベートで２人きりになるのも久しぶりじゃない？
だからか。こんな気持ちになるの。
「あのときに戻ったみたいだね」
ははっと瑞稀は笑う。
瑞「Aが戻りたいって思ったら、いつでも戻ってきてよ」
当時まだ学生で、勉強と芸能活動の両立が忙しかった。
そんなときに支えてくれたのが、瑞稀。
年下、なのに甘えて。
それがいつしか依存になってしまうことが怖くて。
卒論を提出し終わったときに、別れた。
わたしと瑞稀が付き合っていたことは、メンバーも誰も知らない。
今涼と体の関係を結んでいることも、瑞稀はもちろん知らない。
わたしって最低な女だな。
涼には恋愛感情はない。
瑞稀は、どうだったかな。
隣にいるのが心地よくて、そばにいてくれるだけで安心した。
それは、恋愛感情になるのかな。
だって今この瞬間も、あのときと同じ感情になれているんだもん。
「ありがとう、瑞稀」
瑞稀に戻ることはこの先あるんだろうか。
たった１人だけ許した、年下の男の子。
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伝記
日本ただいまー。
弾丸渡米して、さっき戻ってきたよ。
３日しか滞在できなかったけど、トラジャのみんなに会えてよかった。
みんな一生懸命頑張ってたよ。
次に会えるのはみんなが帰国したときかな…。
もうまとまった休みがいつ取れるかわからないので。
ほんとはね、連休がわかったときに、短期で車の免許取りに行こうと思ってたの。
それよりトラジャに会いたさが勝っちゃったのよー。
そういえば空港にサプライズで瑞稀が迎えに来てくれた！
めちゃくちゃ助かった！
もうしばらくは助手席に座らせてもらおうかな。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年6月28日 15時
