俺だって ページ10
.
浮所に壁ドンされた、なう。
手首ギリッと掴まれて、真剣な顔近づけられて。
「…ナンデスカ?」
浮「阿部くんと事務所で会ってたってマジ?」
誰なのリークしたの。
「マジです」
浮「俺も誘ってほしかった」
「阿部ちゃんに会いたかったの?」
浮「違う」
さらに近づかれてキスされそうになって目を閉じた。
浮所の顔はわたしの顔の横に。
浮「俺と阿部くんの違いってなに?」
浮所の顔は見えなくて、だから言えた。
「年上が年下か」
浮「…年齢って大事?」
「年下にあんまり甘えたくないんだよね」
浮「俺もう20歳になったよ?」
「それでもわたしの2個下でしょ」
浮「甘えてくれていいよ受け止めるよ」
「…ごめん。でも浮所のことは好きだよ」
浮「…ずるい」
抱きしめられてキスされてもいいかなーなんて思ってた。
でも浮所は、離してくれた。
「…じゃあ、わたし行くから」
そのまま去ることができないのはわたしの優しさかな。
浮所の肩をぽんっと叩いた。
・
693人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年6月28日 15時