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―――というわけで。
この紙袋の中身はそれらが入っとるはず。
Aはそこからひとつボトルを取り出した。
「このミストな、ヘアセット前にかけると傷みにくくなるらしい。美容師さんに色々聞いたん」
神「ほんまに？ありがとう」
「今つけたろか」
神「おん、お願いするわ」
「やり方も聞いてんねんで〜」
髪全体にミストを振りかけたあと、ぐしゃっと染み渡るようにして。
そのままマッサージされた。
うあー、きもちー。
「頭皮凝ってるのも血流よくない証拠やからな、ほぐしたらな」
神「Aのマッサージええ〜♪」
めっちゃ頭スッキリした！
「ヘアケアセットはうちから神ちゃんへのプレゼント！使ってな！」
神「えっ!?ええの!?」
「ええのええの！こん中にな、あとトリートメントと、ヘアオイルと、タオルとブラシ入っとるから」
神「そんなにたくさん…」
「うちもおそろいやで♪キンパ同士、ヘアケアしてこうな！」
神「…A〜！」
がばちょ！
Aに抱きつく。
「うわわ！神ちゃんから珍し」
神「A…好き」
「ふふ、甘えてくる神ちゃんかわええな♡」
神「ついでにヘアセットしてって言ったら怒る？」
「怒らんよ？けど自分の終わってからでええ？」
神「待っとる！」
「ぱぱっと終わらせるわ！今日はストレートにしよかな、ラクやし」
Aまじ優しい！女神！
神「今度なんかお礼しないとな」
「いつも神ちゃんにはお世話になってるからええよ。ほんと気持ち」
神「せめて飯奢らせて〜」
「ふふ、じゃあお誘い待っとるわ♡」
Aに髪の毛ふわっふわにされて。
自分でやらんと新鮮味あってええな。
「かわええ。力作や」
神「ほんまかわええ♡Aありがとな♡」
「こんくらいどうってことあらへんよ」
普段不器用なくせにこういうとこ女子やなぁ。
Aがくれたヘアケアセットのおかげで、俺の髪に輝きが戻ってきた！
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年5月12日 14時
