びしょぬれ ページ5
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レッスン場に飛び込んだ。
そこには濱ちゃんだけがおって。
濱「どわぁ！どないしたんA！」
うちの姿を見てびっくりされた。
「傘持ってなかったん…」
駅から歩いとったら突然の大雨に見舞われた。
ダッシュでレッスン場まで来たけど、見事にびしょ濡れ。
濱「おバカ！風邪ひくで、ほらタオル」
濱ちゃんがタオルで包んでくれる、けど。
ばっと顔を逸らされた。
んん？
あー…服が濡れて透けとった。
シャツがぴったりと張りついて、下着が見えとるどころか形もくっきり。
こりゃ濱ちゃんヤバいやろな。
「レッスン着に着替えるわ」
濱「！ここで!?」
がばっとシャツを脱ぐ。
濱ちゃんの前で下着姿になってもうたけど、濡れた服着続けとるよりマシやな。
すぐにＴシャツ着るし…。
重・藤「おはよー…」
同時にやって来た同期組。
うちと濱ちゃんを見て固まった。
下着姿のうちと、慌ててる濱ちゃん。
流星の目がギッとつり上がって。
藤「おい濱ちゃん。どういうことや？」
濱「ちゃうって！Aが雨に濡れたから着替えを…」
藤「やからってここでさせるヤツおるか！」
「うちから脱いだんよー」
じりじりと濱ちゃんに詰め寄る流星。
あちゃー、変なタイミングで入ってきちゃったな。
盛大に誤解しとる。
視線を感じてそっちを見たら大毅。
目線の先はうちやなく、胸元。
ですよねー。
ためしに動いて揺らしてあげたらぱちぱちとまばたきしよった。
めっちゃ見とる。
藤「A、とっとと服着ろ」
「はぁい」
小「俺のために下着で出迎えてくれたん？」
「ふわぁ！」
後ろから抱きつかれた。
振り向いて確認するまでもない、望や。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年5月12日 14時
