やつぬい ページ33
.
流星side
仕事が終わってAんちに帰宅。
合鍵使って中に入ると…。
「すー…」
Aがベッドで寝とった。
安らかな寝顔が天使みたいや。
ここは楽園か?
それだけやなくて。
Aの腕の中には、俺のやつぬいが抱きしめられていた。
おっきいやつぬいもらったときな、Aに提案されたん。
自分のやなくて、お互いの持ちたいって。
会えないときがあっても、俺のやつぬいがあればさみしさ紛れるからって。
かわええなぁって、Aの提案に乗った。
もちろん俺んちにはAのやつぬいがある。
俺のぬい、Aにぎゅうぎゅうされて、もちろん豊満な胸も押し付けられて…羨ましい。
ぬいぐるみにやきもちってなんやねん。
スマホを取り出して、寝ているAを盗撮した。
あー…これ絶対スマホの待ち受けにしよ決めた。
カーペットに胡坐をかくと、さっそく実行して。
それから。
『RYUSEI'S TIMELINE
A俺のやつぬい抱きしめて寝とった。
かわええなぁ♡(写真)』
@___ A寝てるとこ撮られがちw
@___ ほんとだ流星のやつぬいだ!Aにぎゅうってされてる!
@___ Aのおっぱぃ>゜)))彡
@___ A子供みたい可愛い〜。これすっぴんよな?
.
.
Aがなかなか起きへん。
寝顔を眺めとるのもええんやけど、イチャイチャしたい。
ベッドに乗り上げ、Aの上に覆いかぶさった。
吐息をもらす唇をちゅうっと塞ぐ。
「…んん」
それでも起きひんようなら、舌を入れるまでや。
「んふぅ…んあぁ」
間抜けな声にふふっと笑う。
Aの目が開かれた。
藤「おはよう、A」
「りゅせ…あれ、うち寝てた?」
藤「寝てたよ。待たせちゃったな」
片手で目を擦って、片手はやつぬいを抱きしめて。
もう俺がおるんやし、ぬいはいらんやろ。
没収してぽいっと放った。
「ああっ」
空いた腕の中に俺が飛び込む。
藤「俺のこともぎゅってして」
「…ふふ」
両手で、ぎゅっとぎゅっとされた。
「りゅせ」
嬉しそうにほころぶおまえの顔見とると、俺も自然と笑顔になるよ。
.
154人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年5月12日 14時