すのぴ５

入所と出会い ページ37

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Aside




(素のまんま さくしの回)




佐「Aに質問！なんでジャニーズ事務所に入ろうと思ったんですか？」

「おお、単刀直入だね」

佐「確かに俺も聞いたことないかも？」

「蓮にしか言ったことないかも？」

佐「佐久間さんにも教えてよ。みんなも知りたがってるよー」

「んんー。ま、時効かな」

佐「？？」

「もし放送ＮＧだったらカットしてください」

佐「待って待って、そんな内容なの？」

「暗めな内容かな。だから今までも話してこなかったし」

佐「…無理して話さなくていいよ」

「今なら平気な気がする。だから聞いて」









わたしが、ジャニーズに入ろうと思ったきっかけを。









「ジャニーズに応募したのは中３になったとき。きっかけは…中２のときだね。わたしってほら、ワガママなところがあるでしょう？当時のわたしはもっと子供で、考え方も浅くて、自分のしたいように振る舞ってた、んだと思う」




仲がいい友達がいた。

仲がいいと思ってた友達がいた。

でもそれはわたしだけで、その子たちはわたしの行動や態度を不快に思い嫌気が差していった。

直接聞いたわけじゃないから、想像ではあるんだけど。

離れられた原因に、心当たりがあったから。

そのときは自覚してない、離れられてから気づく。

あのときのわたしは確かにワガママだったと。

それが続いて、もうわたしといるのが嫌になったのだと。




「中学生っていうまだまだ子供で多感な時期だから、わたしの嫌なところを誰かに話されたら噂として広がっちゃって。そんなに話したことない子たちもそれを信じて。気づいたらわたし、クラスで孤立しちゃってたんだ」

佐「なんでそんな…誰も味方してくれなかったの？」

「くれなかったね。特に仲良くない子たちでも、もしかしたらなにかやらかしちゃってたのかもしれない。…別にわたしと関わらなくても、何不自由なく生活できるしね」

佐「…つらいじゃん、そんなの」

「ね。さみしかったし悲しかったし、たくさん泣いてたよ」




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