転入初日�� ページ6
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神「あー、あったまる。いきなり雨降る出しよるからな」
みんなは上着をハンガーにかけて干して、中のシャツを着替えていた。
替えのシャツも常備してるんだ…お菓子も紅茶もあるし、生徒会室って。
寺「あ、これ資料ありがとうね。生徒の情報を生徒会で把握しておきたくて」
「いえ」
高「Aさんもお菓子食べて？じゃないと統威に食べられちゃう」
横「ん？」
子供みたいにクッキーくわえてる。
「では、いただきます」
さくっとクッキーをかじる。
お、おいしい…。
これ、高級品なのでは？
浦「おいしいって顔しとる」
「はっ！はい、すごくおいしいです！」
清「よかった。俺が作ったん」
「え!?」
こんなチャラそうな人が!?
清「そんなに喜んでくれるんなら、また作るわ」
「え…？え、ありがとうございます」
すっと１人、席を立った。
野「頼我もうええの？」
寺「仕事が終わらないから食べながらやる」
机の方に移動して。
やっぱり仕事忙しいんだ。なのに生徒会狩りなんて…。
「あの、生徒会狩りって、なんとかならないんですか？」
そう言ったら、みんなの驚いた視線が向けられた。
横「え？Aちゃん？」
「だって…生徒会の仕事の妨げになるなら、みんなも相手にしなければいいと思います」
横「待って待って、そんなに真剣にならなくていいよ」
高「仕事の息抜きにもなってるしなぁ」
あれ？
みんなにとって、そんなに深刻な問題じゃないの？
浦「確かに、仕事が忙しいときにゲリラで来られてもめんどいけどな」
清「まぁ俺らも楽しんでるし」
…この人たちって。
(自由だ)
神「仕事が滞っちゃうんは問題やな。遅くまで残ったり、翌朝早くこなあかんくなるから」
「そんな負担になるなら、生徒会の権限でやめさせることだってできるじゃないですか」
寺「Aちゃんは、反対？」
見つめられてドキッとした。
まるで『反対してるわたしが悪者みたい』。
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作者名：なぁ
| 作成日時：2018年6月15日 20時
