夏祭り�� ページ37
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清「すげぇきもちよかった！」
高「うん、感動した！」
みんな興奮してる。
浦「無事終われて安心したわぁ」
神「すごい緊張したな」
わたしも、うまくできてほっとした。
野「Aちゃん、どうやった？」
「なんかよくわかんない間に終わっちゃった。現実じゃないみたいだったもん」
寺「そうだね、異空間みたいだった。でも楽しかったね！」
「うん！」
あっという間に終わっちゃったなぁ。
夢の中にいるみたいな時間だった。
横「お疲れさん」
統威くんに肩を引き寄せられた。
横「あの拍手と歓声は、おまえにも送られたものだよ」
「え…？」
浦「そうやなぁ。あれは全員に対して贈られたものやから、Aちゃんも含まれとるんやで」
「そんな…きっとわたしのこと、生徒会役員だって認めてな…」
ハッとした。
この和太鼓演奏の真意って、もしかして…。
頼我くんはにこやかに笑うと。
寺「Aちゃんは立派な生徒会役員だから。これでみんな、文句は言えないよ」
視界がみるみる盛り上がって、気づけば泣いていた。
みんなが用意してくれた舞台は、わたしには大きすぎた。
だけどとても嬉しい、わたしへのサプライズプレゼント。
統威くんに頭をぽんぽんされながら。
グラウンドから、盆踊りの音楽が聞こえてきた。
高「あ、盆踊り始まった」
神「俺らも着替えて向かおう」
野「やっぱ生徒会役員がいないと始まらないっしょ」
わたしたちは生徒会室に移動して、浴衣に着替えた。
あっ、わたしは別室で着替えたよ！
着替え終わったら、廊下でみんな待っててくれた。
浴衣…かっこいい。
「え、しゃ、写真撮る！」
清「Aが嬉しそうや」
浦「せっかくやからみんなで撮りたいね」
神「職員室で先生捕まえようか」
寺「Aちゃん、すごい可愛いよ」
「え！恥ずかしい！」
高「なおさらみんなで写真撮りたいよね」
野「よし、職員室へレッツゴー」
ぞろぞろと職員室へ向かう。
ふと、統威くんに手をつながれた。
目が合ってドキッとする。
浴衣効果なのか…普段と雰囲気違ってドキドキするし。
横「あとで２人でも撮ろうね」
「…うん」
わたしと統威くんの関係は、恋人じゃない。
でも、なんとなく特別な、友達以上。
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作者名：なぁ
| 作成日時：2018年6月15日 20時
