仲直り�� ページ27
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高「うわぁ、意外と散らかってる」
「アポなしで来といて…」
寺「もしかして寝てた？起こしたならごめん」
「いや、寝てはないけど…」
パジャマだし、そう思われても仕方ないか。
横「具合は？どう？」
「うん、大丈夫」
清「明日から学校来るよな」
「あー…」
それはなぁ。
気分によります。
ていうか。
「なんでうち来たの？もう友達でも生徒会仲間でもないじゃん」
トゲトゲした言い方してしまった。
だってわたしのこと切ったのそっちだし。
寺「Aちゃんが気になったから来た」
「気になったって…」
神「先に謝っとく。俺らAちゃんのこと調べた」
「…」
調べた…って。
「過去の、こと？」
こくっとみんなうなずいた。
さっと血の気が引いて、膝の力が抜けた。
奏くんに支えられる。
野「おっと。大丈夫やないやん」
「や…だって、知られちゃったもん。ひかれる」
高「ひいてないよ。心配だからここに来たんだよ」
「…」
わたしは椅子に座らされた。
「恥ずかしい、だって…」
浦「なんも恥ずかしくないよ。Aちゃんは悪くないもん」
統威くんが、わたしの前にしゃがみこんだ。
横「おまえよく我慢してたな。えらかった」
そんな、えらかった、なんて。
今まで誰にも言われたことないよ。
我慢、たくさんした。
１人で、たくさん泣いた。
誰もわたしのことなんて、わかってくれなくて。
どれだけ苦しかったか。
どれだけつらかったか。
わたしは泣いていた。
慰めるように、統威くんに抱きしめられた。
横「友達関係も解消なんてやめだ。解消の解消？」
神「せやな、なかったことにしに来た」
高「俺らはAさんと友達のままでいたいよ」
その言葉が、嬉しくて。わたしの涙は止まらなかった。
清「なんかあったら俺たちが守ってやる」
「うん…」
寺「それから、勝手なんだけど…また生徒会補佐に戻ってほしい。仕事量云々じゃなくて…俺たちが、Aちゃんにいてほしいから」
「いいの…？」
寺「うん、ぜひ。勝手なことばっかりでごめんね」
「みんなが勝手なのは知ってたよ」
ふふっと誰かの笑い声がして広がった。
野「明日から学校来てくれる？」
「―――うん」
みんながいてくれるなら、いくらでも行くよ。
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作者名：なぁ
| 作成日時：2018年6月15日 20時
