転入初日�� ページ3
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『人質決定』
っええええ！
わ、わたし、役員の皆さんとは無関係です！
「離してください！ていうか生徒会狩りってなんなんですか？」
『あいつらモテてうっぜぇから、痛い目見てもらおうと思って』
『女子たちにみっともない姿見てもらおうってなぁ』
ひぃぃ、僻みだ！
妬みだ!
『女子も女子で、役員捕まえたらデートできるっつーんで張り切ってんぞ』
なんていうイベント！
役員のみんな、とばっちりじゃん…。
『じゃ、おまえんことダシに使わせてもらうぞ』
「なんでわたし…巻き込まないで！」
振り払おうとしたらもう１人に掴まれて…もう、しつこい！
できれば今日は早く帰りたいのに。
だって。
ビュオッと背後から風が吹いた。
男子たちの目が見開かれる。
振り返る前に、後ろから肩を引き寄せられて。
横「こいつんこと、離してもらえる？」
あ…この人役員の。
男子たちは吹き矢を構える。
『統威っ…』
『これでもくら…』
横「こんな近距離で飛び道具とか、バカだね」
統威と呼ばれた人の腕が伸びる。
そして男子たちの額に。
【もう少しがんばりましょう】
ぽんっとスタンプが押された。
…へ？
『あ…あ…』
『押されてしまった…』
え？なんなの？
このスタンプそんな効力あるの？
『覚えてろー！』
捨て台詞を残し、男子たちは生徒会室を出て行った。
えええ…。
ほんとに理解が追いつかない。
横「大丈夫？」
「はい…」
あれ？
なんで離れてくれないのかな？
「あのー…」
横「うん？俺が守ってあげるね」
「離れてください！」
横「ちぇー」
やっと離れてくれた。
この人めっちゃチャラい。
それに一体どこから…。
開けっ放しのドアの向こう、ロープが垂れてた。
とんだサバイバルだよ。
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作者名：なぁ
| 作成日時：2018年6月15日 20時
