私と彼らの恋祭 (ページ17)

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嫉妬② ページ17

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「お断りします」

女子たちのこの怖い顔を、メンバーに見せてあげたいな。

「あそこはわたしの居場所なので。奪わないでください」

『あ…んた』

強気に出るって思わなかったんだろう。

女子の方が怯んだ。

でも、それで退く相手じゃなくて。

『昨日の、統威とのことはどうなの？あれは生徒会の仕事に関係ないでしょう？』

腰を抜かしてお姫様だっこされたときだ。

広まっちゃう覚悟はしてたけど。

「足をくじいたので、運んでもらったんです」

『余計うちらを煽るだけなのにね』

「わたしから頼んだわけではないので、むやみに嫉妬されても困ります」

『…っほんとムカつく』

胸倉を掴まれた。

拳を振り上げられる。

ヤバ、暴力とか。

わたしは反射的に目をつぶった。

寺「―――そこまで」

この声…頼我くん？

女子たちもハッとして、あたりをきょろきょろしだした。

わたしを掴んでいた女子も離れる。

メンバーは、あろうことか、物置の上にいた。

なんであんなとこに…あ、生徒会狩りでいろんな移動ツールを開拓してたんだ、ロープとか。

清「おまえらの情報網も広がり早いけどなぁ、俺らはそれを吐かせる権限持ってんだよ」

高「Aさんが連れ去られたってのを耳にしたからね」

横「つーことで、離してもらおうか」

統威くんが近くの木を掴みながら下にジャンプした。

わたしの方に向かって歩いてくる。

女子たちが退き、わたしは統威くんの腕の中…って、近い！

こんなんだから誤解されちゃうんだよ。

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