your trap�� ページ13
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この学校に転入して―――生徒会役員補佐に就いて何日か経った。
相変わらずクラスに友達はできないけど…生徒会役員のみんなと楽しく過ごしてるし、仕事にも慣れてきて、充実した日々を送っている。
補佐ということでいろんなメンバーの仕事をちょこちょこ手伝っている。
今日は陸人くんだ。
神「Aちゃん、図書室で資料を探すのを手伝ってほしいんやけど」
ということで、わたしたちは図書室へ。
神「これ、資料のリスト。探してきてもらえる？」
「うん」
陸人くんからリストを受け取り、バラけて本を探す。
図書室、あんまり利用する人がいないのか、わたしたちの他に誰もいなかった。
本はジャンルごとに並べられていて、地図を見ながら移動した。
この辺のはず…あった。
手に取って、次の本を探す。
えっと、あれだ。
見つけて手を伸ばす。
(…届かない)
一番上にあるんだもん。
背伸びしても指先が触れる程度だった。
確か、踏み台があったよね。
取ってこようと思って振り返ったら。
横「これでいいの？」
―――真後ろに、統威くんがいた。
いや、真後ろなんてもんじゃない。
密着する距離に、いた。
そして振り返ったものだから…顔が、近くて。
「ひゃっ！」
わたしはびっくりして、その場に座り込んだ。
顔が熱い、し、心臓ドキドキする。
横「あ、驚かせちゃった？ごめんね」
統威くんは平然としたまま、本を取ってくれた。
「きゅ、急にびっくりする」
横「気配消してたから」
「出しててよ」
横「あはは、驚いた声も可愛かったよ」
もう、からかうんだから。
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作者名：なぁ
| 作成日時：2018年6月15日 20時
